第18回日本クラブユースサッカー選手権U-15 を終えて
北信越クラブユースサッカー連盟 技術委員会
野田 一郎
8月9日からはじまった第18回日本クラブユースサッカー選手権大会 北信越からはFCひがし(富山)ASA FUTURO(長野) FCCEDAC(長野) の3チームが代表として参加しました。
8月9日大会初日が台風の影響をうけて強風が吹き荒れるむずかしいコンディションの中での予選1日目になりました。 ゲームの質も吹き荒れる風に左右されて前半と後半ではあまりにも違う流れになってしまい、むずかしいコンディションの中3チームの選手は良く健闘していたと思います。
結果はFCひがしが1勝1分け1敗 ベスト16で ヴェルディに敗れ ASA FUTUROは3分けFC CEDACは3敗でしたが高田FC戦だけ2点差でしたが あとは1点差であと一歩のところでした。結果は残すことができませんでしたが、初出場でよく健闘したと思います。今大会ASAの健闘はひかりました。1試合目の京都サンガ戦はもう一息で勝つところでしたし、ジェフ戦では 劣勢で0−2から同点に追いついき ジュビロ掛川戦も0−2から同点に追いつき ねばりをみせ最後まであきらめない気持ちのいいサッカーをみせてくれました。残念ながらグループリーグで敗退してしまいましたが、この大会に足跡を残せたチ―ムの1つだと言えるでしょう。
ベスト8に残ったチームにはさすがに差がなく、プレースタイルが違うだけで結果をみてもベスト8からは全て1点差以内のゲームだったということでもわかるように、どのチームが優勝してもおかしくない内容でした。
今大会グループリーグ3日間で選考された選手はイーストは76名、ウエストは64名計140名がピックアップされました。北信越の選手はFCひがしのFWJ窪田 和真君の名前があがったくらいでした。北信越はチームとしては少しずつ評価されてきているとおもいますが、選手個人としての評価はまだまだみたいです。また去年の大会はDFのいい選手が少なかったのですが、この大会では得点のとれるFWの選手がすくなかったようにおもえます。中にはいい選手もいましたが選考を通して全体としては得点のとれるFWの選手不足ということを感じました。
このことに共通することですが大会を通じて飛び抜けた選手がいなかった気もします。その点につきまして、ゲームを観ていて感じたことですが、ボールはおさまるところにしっかりとおさまるようになりました。それに伴い少ないスペース・時間のなかでいい状態でボールをもてるようにはなりました。意識も観ること前を意識すること、ゴールを常に意識すること などはかなり良いレベルだと感じました。
このあたりのことがオートマチックに正確にできるか どうかの違い、レベルの違い、質の違いが、全国と北信越の差であり、全国大会での結果の差になったのではないでしょうか。
まだまだ北信越のチームはこのあたりの基本的なベースのレベルが今ひとつ足りないと感じました。それは北信越大会をみていてもきびしい内容でのゲームにならないので、しかたない事かもしれません。このあたりのことを 各クラブ同士高めることでゲームの質があがりいろいろなイメージと技術が必要になりそれを習得することで、北信越のゲームの質もまた個人のレベルが上がることになりたくさんのいい選手がうまれてくる環境になっていくのではないでしょうか。
ここで北信越新人フェスティバルの時講習してくれた静岡の大石弘道氏の感想を読んでください。大会を見た感想としては、判断を伴ったプレーになれていないということが感ぜられました。特に、ワンタッチ目のコントロールで、「キックのポイントにボールを持っていけない」ことが挙げられます。つまり、ボールを受ける前に考えていないこと、「think
before」に慣れていないと思いました。キックのポイントにボールをおけないため「ヘッドアップ」ができない。また、そのタイミングが、
取りにくい為動くタイミングを合わせるのが非常に難しくなる。したがって、ボールがなかなか動かない。動いても機能的に動かない。だから、得点シーンもよくわからないような場面での得点が多かったように思います。これは普段のトレーニングから考えながらプレーする習慣が無いためと思われます。普段のトレーニングから、判断を伴ったプレー、相手がいて味方がいてボールのある。そして、ゴール、スペースのある状況でプレーすることで慣れていく習慣です。
この言葉は去年の北信越新人フェスティバルのゲームを観たときの大石先生の感想です。この言葉は全国レベルとの比較で、北信越のチームにそのままあてはまると思いますがどうですか。多分 今北信越のクラブチームが目指さなければいけない目標は同じだと思います。ですからもっと高い意識で止める事 蹴る事ドリブル・フェイントなどを追及してトレーニングしていかないと全国に通用する選手は育たないし、世界に通用する選手はうまれてこないと考えます。
ただ この全国大会のクラブの選手もいい状態でボールをもってそこからどうするのか。というところはまだまだ出来ていないと感じています。いい状態でボールをもってそこからどうするのかフリーなときもあるし ボールを持ったときにかかわる相手が1人のときもあるし2人や3人のときもあります。その時に自分のイメージのプレーをするために、また得意なプレーに持ち込むためにはゲームなのでいろいろな障害があるとおもいます。
それが相手の時もあるし、自分の技術的なミスの時や判断からのミスの時など場面によっていろいろあるはずです。そのようなときにいくつかのイメージやそれを実行するための質の高い技術があればプレーの幅はかなりひろがるだろう、そのなかから自分にあったプレースタイルも確立できてくる事が個性につながってくるととおもいます。そうして この引出しがたくさんあればあるほどいろいろな状況に対応することができて、質の高いプレーまたは質の良いプレーがいつもゲームでオートマチックに正確に発揮することができて、自分のストロングポイントもより強力になっていくのではないでしょうか。
来年度の大会では 北信越のチームにも あいつはすごいよな とか強烈にアピールできる選手が少しでも多くあらわれること、とこの大会から飛躍する選手がつぎつぎとあらわれるように
技術委員会として少しでもお役にたてるようになりたいと思っています。
この大会で選考を通してたくさんのチームの選手をみることができたことは、今後の指導の良い参考になりました。